DTVでタイに入国した直後は、やることが多く優先順位に迷いやすいです。この記事では、最初の30日で特に優先しておきたい事項を整理します。すべてを初日に完結させる必要はありませんが、「早めに動いておく」と後が楽になる項目を中心に取り上げます。


最初の30日の優先順位マップ

優先度 項目 理由
SIM・通信の確保 すべての手続き・生活の前提
住まいの確定(短期→長期) 生活の拠点が決まる
入国スタンプ・ビザ情報の確認と保管 滞在日数管理のため
支払い手段の整備 現地での決済に必要
移動手段の把握 日常生活・移動のため
銀行・送金手段の確認 資金管理のため
生活環境の整備(家具・日用品) 住まいが確定してから

1. SIM・通信の確保(入国当日〜数日以内)

タイに到着したら、まずSIMを入手して通信環境を整えます。

主なSIM会社: AIS、DTAC(NT Mobile)、True Move

  • 空港内の到着ロビーでも購入できる
  • 長期滞在者はプリペイドの月契約型SIMが使いやすい
  • 日本語案内のあるショップでの購入が安心

通信が確保できると、地図・翻訳・決済など多くの行動が容易になります。


2. 住まいの確定

事前に手配していない場合、または短期滞在先から長期滞在先への移行が必要な場合は、早めに動きましょう。

短期(最初の数日〜1週間): ホテル・サービスアパートで様子を見る 長期(1ヶ月以上): コンドミニアムの月単位賃貸が一般的

住まいを探す際の注意点:

  • 長期契約(3ヶ月〜1年)は月単位より安くなることが多い
  • 水道・電気・Wi-Fiが含まれているか確認
  • 契約書は英文または英語サポートで確認する

3. 入国スタンプ・ビザ情報の確認と保管

入国時にパスポートに押されたスタンプを確認し、滞在許可期限を把握してください。

確認事項:

  • 入国日と滞在許可期限が正確に記載されているか
  • 180日以内の期限であることを確認
  • パスポートのコピーまたは写真をデジタルで保存
  • DTVのデジタルデータも別途バックアップ

90日レポートの把握: タイに継続して90日以上滞在する場合は、最寄りのイミグレーションオフィスへの届け出(90日レポート)が必要です。90日目を意識してカレンダーに記録しておくと便利です。

入国時のチェックポイントはタイ入国時の確認事項で詳しく整理しています。


4. 支払い手段の整備

タイでは以下の支払い方法が使えますが、状況によって使い分けが必要です。

カードブランドに注意: アメックス(American Express)やダイナースクラブは、タイでは一部の高級レストランや高級ホテル以外ではほとんど使えません。**Visa / Mastercardブランドのクレジットカードまたはデビットカードを必ず持参してください。**出発前に未取得の場合は日本で作成してから渡航することを強くお勧めします。

  • クレジットカード(Visa / Mastercard): 大型商業施設・ホテルでは使えることが多い
  • True Money Wallet(タイ国内電子マネー): 日常的な買い物・飲食に使いやすい
  • 現金(タイバーツ): ローカルの市場・屋台・小規模店では現金が必要なことが多い
  • ATM引き出し: 日本のカードでの引き出し手数料・上限を事前に確認

5. 移動・配達アプリの登録(入国後すぐに設定推奨)

Grab(グラブ)— 必須アプリ

Grab はタイ版のUber・Uber Eatsに相当するアプリです。配車(タクシー・バイク)と料理デリバリーの両方に対応しています。

タイのタクシーはつり銭を持っていないケースが多く、メーターを使わないぼったくりも報告されています。Grabなら事前に金額が確定した状態でキャッシュレス決済ができるため、こうしたトラブルを回避できます。入国後すぐに登録・設定しておくことを強くお勧めします。

  • アプリストアで「Grab」を検索してダウンロード
  • 電話番号認証(タイのSIM取得後に設定するとスムーズ)
  • 支払い方法にVisaまたはMastercardカードを登録

LINE MAN(ラインマン)— 料理デリバリーの定番

LINE MAN はタイで広く使われている料理デリバリーアプリです(Uber Eatsに近い位置づけ)。

タイはスコール(突然の強い雨)が多く、外出できない時間帯が頻繁にあります。LINE MANを使えばレストランの料理を自宅やオフィスに届けてもらえるため、特に雨季は非常に重宝します。利用頻度が高くなった場合はサブスクリプションプランへの加入で配送料の割引などの特典が受けられます。

  • アプリストアで「LINE MAN」を検索してダウンロード
  • LINEアカウントと連携して使う形が一般的

その他の移動手段(バンコクの場合)

  • BTS(スカイトレイン)/ MRT(地下鉄): 主要エリアをカバー。ラビットカードやMRTカードが便利
  • バイクタクシー: 渋滞を避けた短距離移動に有効(Grabのバイクオプションでも利用可)

バンコク以外のエリアに滞在する場合は、その地域の交通事情を個別に確認してください。


6. 銀行・送金手段の確認

DTVでのタイ国内銀行口座開設は、状況によって容易でない場合があります。

現実的な選択肢:

  • 日本の銀行カードでのATM引き出し
  • 国際送金サービス(Wise、Revutなど)の活用
  • True Money WalletなどのローカルFintech活用

タイ国内銀行口座の扱いについてはタイでの銀行口座で詳しく解説しています。


最初の30日を過ぎたら

生活の基盤が整ってきたら、次のフェーズとして長期生活の設計に移ります。タイでの生活全般の情報はタイ生活のセットアップで整理しています。

DTV申請の流れも合わせてご参照ください。


本記事はタイでの生活立ち上げの一般的な手順を整理したものです。状況・滞在地・時期によって変わることがあります。各種手続きは最新情報を確認してから行ってください。最終更新:2026年6月